bleibt_laenger’s blog

日独比較文化などなど

哲学物語 世界への目覚め

長らくサボってしまい申し訳ないです。

筆者ではないある外国人の実話を元にちょっとした物語を作りましたので今回お送りします。(原文は英語で作りましたので、ちょっと外国物語風になってます。)


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あなたは今、劇の役者の一人だ。 毎日劇場に行く。 毎日が劇場のドアで始まり、劇場のドアで終わる。 あなたは劇場のドアから舞台へ向かい、演技を始める。

あなたは劇の内容を知らない。 演出を行う監督は、あなたに「あなたが考える役を演じなさい」と言い、あなたはそれを演じる。それが自分だと思う役だ。 他のキャラクターと話したり、喧嘩したり、愛したりもする。でも、それは演技にすぎない。 舞台は他の誰かが用意したもので、一緒に演じている相手も、その時たまたま近くにいた人に過ぎない。


ある日、いつものように舞台に上がろうとしたとき、あなたは監督からこう言われた。 『君はもう演じなくていい。君は席に座って、他の人の芝居を見るんだ。』

あなたは座席から劇を見る。

笑いあり、悲しみあり、怒りあり、愛あり。 しかし今、あなたは観客の一人に過ぎず、これ以上劇を楽しむことはできない。 翌日も、その翌日も、あなたは劇を見る観客の一人。それがあなたがここでするべきことだった。疑問はない。ある日、あなたが劇場に行くと、劇場はなくなっていた。 一人の男が突然あなたの前に現れ、あなたは彼に 『ここに劇場はなかったのか?』と尋ねた。『ここには最初から劇場などなかったよ。』と男は言って去っていった。あなたは驚いて辺りを見回す。

そこには暗闇しかなかった。 あなたは落胆する。しかし、あなたは懐中電灯を持っていることに気づいた。 『この懐中電灯はいつから持っていたのだろう? それとも突然手にしたのだろうか?』今となっては、そんなことはどうでもいい。 あなたは懐中電灯をつけた。 初めて劇場以外の景色が見える。 あなたは走り出す。 懐中電灯を点けながら。 そして、懐中電灯の光が届く場所が、あなたの本当の世界であることを理解する。 自分の光が届かなければ、世界は見えない。 ああ、世界はまさに今、あなたの懐中電灯によって映し出され、発見されているのだ。 あなたの懐中電灯はあなたの意志。この瞬間、あなたは自分が世界の主役であり世界の監督であることを心から理解できたのである。


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